東京オリンピックの開催予定時期が近付くにつれ、「やるべき論」「やめるべき論」が世の中を駆け巡っています。
個人的には、「やるために必要な最善の段取りをしてやりきる」ということが大切なことだと考えています。
「否定」で頭の中がいっぱいになると、「やめてしまう」理由をいろいろと考え巡らせて「阻止」「後戻り」「反対」ということが活動の主目的となってしまい、人間にとってとても大切な「向上心」が影をひそめてしまうように思います。
あえて言えば、「やめる」ではなく、「こうすればできる」という建設的な案を生み出したり社会に共感を求める方が何事も「より良い状態」へと前進していくだろうと思うのです。
死に物狂いの努力を重ねてやっと手にすることのできた出場権を持った選手たちにとっても、人生をかけた最高の場であってほしいその場の存在をこの時期に来てもなお、実在する場なのかの確信さえ持てないことは、さぞかし不安にちがいありません。
最善を尽くそうと努力を重ねている選手たちに最善を尽くす場を与えることも、それを見守る観客が将来を生き抜くための大きな感動や勇気を手にすることも、社会という大きな渦が明るい方向に向かって後押ししてこそ可能になります。
教室という小さな社会を見守る立場である私にとって、最善を尽くすことの可能な空気感をいつも教室全体にみなぎらせていたいと思っています。
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